津島の日記

主に映画、ゲーム、日常や愚痴を書きますよ🐏

日常映画ログ:ブラックスワン

昨日ブラックスワンを観ました〜✨

 

バレリーナとして真摯にバレエに取り組んでいるニナ。彼女は才能もあり、母親からも期待を向けられている。

ある日いつもの練習をしていると彼女の所属するバレエ団で白鳥の湖が公演されることが決定し、オーディションが始まる。白鳥の湖の主役は繊細な白鳥と力強い黒鳥を演じ切らなければならないが、オーディションに参加したニナは白鳥の舞を見事に踊り切った。しかし、黒鳥の舞となると一転、彼女の踊りは迫力に欠ける…。団長からは白鳥だけなら君を選ぶが、黒鳥は迫力が物足りないと言われ、オーディションは落ちてしまう。

しかし母親のこともあり諦めきれないニナ、団長に直談判すると突然団長にキスをされてしまう。団長の唇に噛みつき拒絶してしまったニナは主役を諦め普段の練習を再開しようとするが、なんと主役に抜擢されてしまう……

 

とても可哀想なニナ。全ての方向からの圧力に押しつぶされて壊れていってしまう彼女を見るのが辛かった。バレエ団では練習に行くたびに、黒鳥の件で罵られ、代役に主役を狙われ、家に帰ると過保護な母親からの口出しや圧が待っている。この母親は典型的毒親で、自分がニナの妊娠によってバレエのキャリアを諦めざるを得なかったからニナに過度な押しつけをしているのだ。本当にこう言う親は良くないと思います、子供は自分の現し身ではないことを承知していただきたい。

しかしこの映画で考えるべきなのは毒親なんかじゃなくて、ニナについてです。真面目で繊細な性格からか色々な物事からプレッシャーを受け、精神的に壊れていきました。

しかし壊れていくごとに、彼女の黒鳥の舞は明らかに躍動感、生命力が増していくんですね。これが恐らく主題につながる鍵なんでしょうね。団長の言葉に、自分を押さえ付けているのは自分だ、というものがありました。彼女はプレッシャーによって壊れましたが、それと同時に自分を解放したのではないのでしょうかね。白鳥と黒鳥は、押さえ付けられたニナと自分を解放したニナの象徴となっているのだと思います。彼女が黒鳥になるにはプレッシャーによって精神のタガが外れるしかなかった。。

自分を解放して踊ったバレエで母親も団長をも魅了したニナにとって、この物語はある意味ハッピーエンドだったのかも知れません。

あとこの映画でニナと対照的なリリーも印象的で、ラスト付近のシーンは集合体恐怖症の方はトリハダ物かもしれません笑