津島の日記

主に映画、ゲーム、日常や愚痴を書きますよ🐏

日常映画ログ:獣の住む家 ホラーと戦争

獣の住む家を観ました〜✨

母国の民族戦争から逃れるために船で亡命した夫婦。2人は政府から家とお金の支給をもらいながら新天地での生活を始める。だが2人は亡命の際に亡くした娘のことが忘れられない…

 

前半は家に潜む怪異による恐怖が炸裂。娘と思われる何かが家や壁の中を動き回り、その他母国で見てきた死人たちの影がちらつく。魔術師の仕業だというが旦那は滅入っているが妻は娘の存在を感じて怪異を受け入れつつある…

怖いですよ〜これ、トラウマに襲われる。自分が一番恐れているものが殺意むき出しで襲ってくるんですからね。ひえ〜。それに唯一の理解者である妻とも行き違いが。

しかし後半になると作品はホラー映画の枠を超える。悲しい戦争の映画のようだった。殺戮の中、生き延びてやっとの思いで亡命、だけど娘を失い新天地では難民というだけで怪しまれ蔑まれる。世界はどこに行っても地獄だったのだ。

ラストでは秘密が明らかになるが、全て仕方のなかったことと言わざるを得ない結末。悲しい。悲しくてしょうがない。

早く世界から戦争が無くなれば良いのに。