津島の日記

主に映画、ゲーム、日常や愚痴を書きますよ🐏

日常映画ログ:クレイグリストキラー

帰省を終えたので、遅くなりましたがハリポタを除き2022最後を飾った映画を✨

 

名門大学の医学部主席、それでいて爽やかで体格も良い、運動もできそうな雰囲気。皆が欲しいとのを何もかも持っているような研修医の青年、フィリップマルコフ。そんな彼は研修先の病院で出会ったミーガンと婚約までした。順風満帆な生活、人生を送っているように思えるが、彼には誰も知らない裏の顔があった。ミーガンに隠れてギャンブル依存にクレイグリストというサイトで会った女性への暴力、窃盗を繰り返すフィリップはついに1人の女性を殺してしまう。。

 

天才には天才なりの悩みがあるってことなんでしょう。俺が欲しいものをなんでも持ってるフィリップでも、いやたぶんそんなフィリップだからこそ膨大なストレスやプレッシャーが日常生活で溜まっていったんでしょう。頭が良すぎてなんでもこなせてしまうが故に刺激がなく、人から見た自分を想像してしまって本当の自分を押し殺した取り繕った自分を演じるような日々を送っていたのかな。そうするうちにフィリップを満たせる刺激を与えてくれるものは犯罪だけになってしまった…。可哀想。こういった背景を持つ彼だからこそ、天性の明るさと純粋さ、円満な家庭(フィリップの家族関係にはあまり触れられなかったが良好ではなかったっぽい)、そして何より、誰にでも素の自分を見せれる人気者のミーガンは彼にとって憧れであり、愛すべき存在だったのでしょう。しかしミーガンに出会った後も犯罪をやめれなかったフィリップ。これは作中のフィリップのセリフにあるのですが、彼はミーガンといると劣等感を感じていたのだと。だから犯罪をやめれなかったのかな…彼は犯罪の物的証拠をミーガンとのベッドの下に隠していました。これもミーガンへの劣等感への対抗措置だったんでしょう。もう少し良い方向にわだかまりを昇華できなかったのかなぁ。。

そしてら何より可哀想なのはミーガン。婚約までして、信頼していて、愛していたはずのフィリップがいきなり逮捕されて、最初は信じられず誤認逮捕だと確信していたのに、彼女の信頼が踏み躙られていたことを知って、しかも最後あんなことになってしまって、立ち直れるわけない。フィリップの裏の顔に気づかなかった自分を責めたりもしたはずです。本当に可哀想。

常習的に犯罪をしていたフィリップは確かに悪人でしたが、なんかフィリップの悩みや苦しみを考えると、なんともいえない悲しい映画でした。これは実話を元にした映画ですので、リアルでのミーガンに当たる女性が救われていることを祈ります。