津島の日記

主に映画、ゲーム、日常や愚痴を書きますよ🐏

日常映画ログ:時計仕掛けのオレンジ

時計仕掛けのオレンジを見ました〜先週の水曜日✨解釈に時間かかりました〜💦

解釈の都合上今回微ネタバレです。。

 

強盗やら暴力やら強姦やらを日常的に行なっていた悪童アレックス。そして彼はあるきっかけから長い懲役で刑務所に送られる。刑務所の中がもどかしくてしょうがないアレックスは、ほかの受刑者から、たった2週間で更生され、釈放されるという特殊な精神治療の話を聞く。もちろん彼は立候補し、内務大臣の管轄のもと、施設で例の、ルドビコ治療を受けることとなる……。

 

難解映画でした〜。え!?今終わるの!?ってとこで映画が終わってしまい、全体像を理解できないまま終了。しかし、理解できてないのはこちらの不手際。見終わった後一生懸命考えました。やはりこの作品のキーポイントはルドビコ治療法。椅子に縛られ、残忍な映画を目を背けれず、見続けるというもので、映画で行われる残忍な行いを見続けることにより催す吐き気(肉体的苦痛)と自身が行おうとする、または行った残忍な行いを連結させます。するとアレックスが暴力や性行為を行おうとすると肉体的苦痛が起こるというある種の条件付けが成立し、これを用いて治療、更生させるのですが、これの前にアレックスは薬を打たれるんですね。多分これが重要知らんけど。

まあなんだかんだあってラストシーン、内務大臣の横でニコニコしていたと思ったらいきなり白目を剥いて、映像が急に変わります。アレックス風に言うと、雪上でイン・アウトしている男女を周りの人が傍観している映像へ差し変わります。そしておそらくアレックスではない声で、彼は完璧に治ったなとアナウンスが入ります。ここで映画終了。さあわかりません。しかし最後の、He is perfectly cured.(多分こう言っていたはず?)はルドビコ治療法の科学者の声だったはず。つまり彼が釈放されたと思っていた時間は治療の最中で、おそらく注射された薬による幻覚もしくは夢だったのではないのでしょうか?でもそれでもよくわからないのが、彼は完璧に治ったな、という言葉。はっきり言って私にはラストの彼は残忍性が治っていたというか、更生したようには見えませんでした。まあまとめるとわからんってこと。

さあそしてタイトルについてですね。映画を見てもタイトル回収できませんでした😭。映画を見る前の私はてっきり時計塔やオレンジの何かがでてくるもんだとばかり思ってましたが、全くそういうこともなく、時計にもオレンジにもかすりもしませんでした。じゃあ疑うべきはメタファーですね。タイトルが何かの例えになっていると、そうおもって、現題のclockworkとorangeを調べました。

するとclockworkは巻かれたぜんまいバネが元に戻る弾性力を回転に変換して動力源とする機構、

オレンジには、最悪、最高の瞬間が訪れた時に現れるのが、怒りや悲しみや愛情などなんであれ、その人が内側に有しているもの

という意味やメタファーがありました。

このタイトルのメタファーと映画の内容からタイトルの意味を考えると、アレックスが起こした悪行がぜんまいを巻く力で、ルドビコ治療法により彼自らが起こした悪行を彼自身に経験させることが弾性力?そしてこれによって回転(更生?)の動力源とし、彼の真の姿(オレンジ)を解放するということ?となるのではないでしょうか?性善説を感じますね。

しかし彼が更生したようには見えなかった点を考えると、結局人は変わらないってことを伝えたいのかも??

とにかく色々考えてみたものの結局よくわからない。難解でした。

映画自体に関しては、アレックスの言い回しが独特で字幕だと最初は混乱しましたが途中から意味がつかめてきて楽しめました。アレックスのひょうきんな部分の人間性が垣間見えてよかったです。この独特ってのが、日本で言えば、立つことをクララすると言ったり、不倫することを渡部するとか、ベキるとか言ったり、闇営業することを宮迫すると言ったりするような感じです。

まとめると見応えはあったけど難しくてよくわかんないって感じでした!!もちろん名作と言われる所以もわかるくらい面白い映画でもありましたよ!!!